2017年11月22日

実りの秋に感謝を

明日、11月23日は勤労感謝の日ですね。
宮中では、この年に収穫したお米や麦などの五穀を、天地の神々に感謝して捧げる新嘗祭が行われます。この日が勤労感謝の日として制定されたのは、戦後とのこと。
ですから勤労感謝というだけではなく、本来は収穫感謝の意味もある祝日と言えるように思います。

自坊周辺にもお米作りの農家さんが多くいらっしゃいます。農家さんの様子を見ておりますと、収穫までの忙しい作業が一段落して、ホッと一息つけるのがこの時期のようです。
たとえ自然災害に見舞われてしまい、思うように収穫ができない年でも、秋の実りに感謝して土地をお守りくださる神々に感謝を捧げていらっしゃいます。

現在、日本の食料自給率は40%ぐらい。
農業人口が益々減少している日本にあって、国産の、また地元で収穫された作物のご馳走に預かる私たちは、農家の方々の勤労に対しての感謝を、改めて見直す日にしてもいいかもしれませんね。

曹洞宗には、食事の心構えについて述べた、五観の偈(ごかんのげ)というお唱え事があります。

一つには功の多少を計り、彼の来処を量る。
二つには己が徳行の、全欠を忖って供に応ず。
三つには心を防ぎ過を離るることは、貪等を宗とす。
四つには正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり。
五つには成道の為の故に、今此の食を受く。

・農家の方々のご苦労に感謝し、
・この食事に自らの日々の働きは値するか反省し
・貪りの気持ちはないか反省し
・病にならないようによい薬としてご馳走になり、
・仏道の実戦を支えるためにこの食事をいただきましょう。

五観の偈を皆さまもお唱えしてください、ということではありません。食事の際の「いただきます」にはこのような意味が込められていることを、ご馳走とともに味わって頂ければと思います。

今日も、秋のみのりをご馳走になれることに、感謝の合掌を捧げてご馳走になりたいと思います。
合掌

14691278_993816677410803_7250774530972936378_o[1].jpg

無著(むじゃく)
http://shounji.jp


posted by むじゃくさん at 16:12| Comment(0) | 仏教を楽しむ

2017年11月18日

五色幕柄のコースター

五色幕柄?
ただ5色のコースターと言わないことには意味があります。
皆さまがお寺に行かれたとき、カラフルな幕が掛かっているのを、見たことがありませんか。どうしてあんなにカラフルな色なの?と、疑問に思われた方がいましたら、今日は最後までお付き合いくださいね。あの5色の幕は「五色幕(ごしきまく)」と申しまして、一色一色それぞれに意味がございます。

〈青〉(緑)仏さまの髪の毛の色。
      心乱さす力強く生き抜く力「禅定(ぜんじょう)現してます。
〈黄〉   仏さまの身体の色。
      豊かな姿で確固とした揺るぎない性質「金剛(こんごう)」を現しています。
〈赤〉   仏さまの血液の色。
      大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない働き「精進(しょうじん)」を現し      ています。
〈白〉   仏さまの歯の色。
      清らかなお心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを浄める「清浄(しょうじょう)」を表してIます。
〈樺〉(黒・紫)仏さまの袈裟の色。
      あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らない「忍辱(にんにく)」を現しています。

五色幕は、仏殿(本堂)を荘厳するとともに、お釈迦様のお姿、お釈迦様のみ教えそのものということをお分かりいただけたでしょうか。
ワタクシ、この五色幕を身に纏いたい(#^.^#)
しかし、そうは参りません^_^;ザンネン…
そんな私の欲望(?)を、この方は察してくださったのでしょうか(笑)
日頃から何かとお世話くださるある方が、五色幕と同色の糸でのコースターを作ってくださいました。
そこで『五色幕柄のコースター』ハート
この尊い配色のコースターを普段使いにするのは、何か落ち着かない…
と考えていましたら、閃きました(^O^)/
ここにこそ相応しい!!!
仏壇の花たてやロウソク立ての下に敷いてみました。
お釈迦様もニッコリと微笑んでおられるように観じた、嬉しい朝でございます。
✿感謝✿

皆さまが今日も、お幸せな一日でありますように(^’^)
合掌

003.jpg

posted by むじゃくさん at 09:20| Comment(0) | 仏教を楽しむ

2017年11月01日

守護本尊開眼供養

雲ひとつない青空に恵まれた11月の始まり!
今月も皆さまと笑顔で過ごして参りたいたと存じます。どうぞよろしくお願い致します(^_^)/

【仏さまをつくる】
この8月より始まったプロジェクト!
“みんなで造るステンドグラス”の第一段「十二支と守護本尊」の完成に合わせ、
10月最後の日曜日に、ステンドグラス作りのご奉仕の皆さまにもお集まりいただき、「開眼供養」を営ませていただきました。
滅多にない機会に、ご参列の皆さまは、興味津々&ドキドキ\(◎o◎)/!
開眼供養とは、迷いをやぶり真実を見る目を開くという意味を持つもの。ちなみに日本で初めて開眼供養が営まれたのは、752年の東大寺の大仏様が完成したときでした。

自坊仏殿にお迎えした八体の守護仏は、すべて僧侶とご奉仕の皆さまの手作りです。
ここで、既にお気付きになられた方、いらっしゃいますね(^_-)-☆
開眼供養の前と後では大きな違いがあることに。
ご供養前は、仏殿欄間を飾る美しい作品というだけだったステンドグラスが、ご供養後には、それぞれの本尊様に魂が入り、拝むことのできる仏様になられたのです。摩訶不思議なことではございますが、これが開眼供養の効力!
ですから、この度のプロジェクトに携わっておられる皆さまは、ご自分の手によって仏様をお作りになられたということになります。素晴らしい!そして尊い徳を積んで頂けたことに私自身も喜びをいただきました。またこの日のご法要を縁として、ご参列の皆さまにはそれぞれの仏様と仏縁を結んで頂きました。自利利他円満の一日に感謝✿✿✿

十二支の守護仏とされる8体の仏様は、古来より開運や厄除けの守護仏として親しまれてきた仏さまです。どなた様でも拝観頂けます。可愛らしい十二支と美しい守り本尊をどうぞ見にいらしてください。もちろん拝観無料です。

法会終了後は、お接待の時間♡
ステンドグラスを担当している尼僧から、皆さまに感謝の想いをこめて・・・
フルートの演奏をさせて頂きました
そしてこの日のお料理は、久しぶりに私が作らせていただきました。日頃の感謝の想いをこめて、食材の新米と南瓜は、もちろんお供物です。
・小豆粥
・かぼちゃと昆布の煮物
お粗末さまでございました

今日も皆さまが、心を愛で満たす一日でありますように✿

001 (5).jpg

無著(むじゃく)
http://shounji.jp
posted by むじゃくさん at 16:49| Comment(0) | 仏教を楽しむ

2017年09月19日

お彼岸はかたよりのない心を養うとき

明日20日から始まるお彼岸会。
ご先祖様や故人様を尊ぶ大事な7日間です。
日本独自の習慣ではございますが、時間が許す方はお寺やお墓にお参りいたしましょう。
実はこのお彼岸には、お墓参りの他にもうひとつ、仏教の大切な教えが隠されています。
それは“かたよりのない心“という意味です。
お釈迦様はこれを『中道』と仰いました。

中道とは、
すべての極端な考え方を捨てて、かたよりのない正しい生活をする。という意味です。
「中道」の教は、お釈迦様の最初の説法の言葉でもございます。←だからとっても大事なのね(^_^)/

秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼間と夜間の長さも同じ、ということに気付いた昔の日本人...まさにこの日は大自然にとっても、かたよりのない中道の教えに相応しい時である、と考えたようです。
仏教語の“向こう岸の悟りの世界”という意味の「彼岸」をこの時期にあて、お彼岸はご先祖さまにお参りをして中道を心がけよう、となったそうです。

では、どうしてお釈迦さまは中道を説かれたのでしょうか。
シャカ族の王子としてお生まれにお釈迦さまは、幼い頃から贅沢に暮らし何不自由のない毎日を送っておられました。一方で修行に出られてからは、断食という苦行で死にかけたことさえありました。その結果、何事もかたよった極端な生活は、心を乱すだけで良くない。心穏やかに中道をおこなってこそ、悟ることができるのだと気づかれました。

経典の中では『琴の喩え』として説かれています。
お琴の弦は、強く貼ると、良い音はでんません。それどころか切れてしまいます。
また弦がゆるんでいたらどうでしょう。こちらも良い音は出ません。ゆるめすぎても、はり過ぎてもいけないのです。強すぎず、弱すぎず、ちょうど良い張り具合になって初めて良い音色が出るそうです。
私たちの生活も、お琴の弦と同じです。
焦りすぎると、気持ちが高ぶります。
またゆるみすぎても”怠け心”に覆われてすべてを乱してしまいます。

ちょうどいい加減に生きる...
かたよりのない心で生きる...

私もお彼岸を機に、改めて心掛けて参ります。
さぁ!あたたもごいっしょに(^_^)/
合掌

005.JPG

《黄色い彼岸花》
去年知人から株分けしていただいたものです。
今年から自坊の家族の仲間入りですハート

無著(むじゃく)
http://shounji.jp





posted by むじゃくさん at 10:05| Comment(0) | 仏教を楽しむ

2017年09月06日

しあわせに生きるために…大切なこと6つ

お釈迦様は、私たちが、いつも楽しく、しあわせに生きていくためには、
何が大切かを教えてくださっています。
1. だれにでも優しくすること。
2. 人を信じること。
3. 嘘をつかないこと。
4. よくばらないこと。
5. 腹をたてないこと。
6. 一日一回は「ありがとう」という気もちを伝えること。

この6つ、一見あたり前で容易いこと、と思えますが…、
あたり前のことができないのが、私たち人間です。
それは、誰にでもある「わがままな心」が、
すぐに自分の心を引っ張ってしまうからなのでしょう。

「心は暴れ馬のごとし、心は猿のごとし」
私たちの心は、いつもはげしく動き回っています。
そんな心に気付いたら、そっと手を合わせてみましょう。
きっと大切な教を守ることができるはずです。
21319291_1318974334895034_8199050697611753197_o[1].jpg

21366662_1318974214895046_7544709803240115747_o[1].jpg

最近の正雲寺…
勝手に「寺カフェ」化しています(笑)
毎日のように、どこからともなく美味しいお布施が集まり、
自然と笑顔が溢れます。
そこには、欲張る人も、腹を立てる人も、嘘をつく人もいない、
やさしさと、ありがとうに包まれる、豊かな空間です。
いつもしあわせを運んでくださる皆さまに、心から感謝申し上げます。
合掌21314665_1318973861561748_8374487812962737126_n[1].jpg21317846_1318973871561747_337404960889271504_n[2].jpg






posted by むじゃくさん at 22:36| Comment(2) | 仏教を楽しむ